keyint: keyintはシーク(*早送りや巻き戻し*)のやり易さと符号化効率の取引です。他の目的はありません。デフォルトの keyintは250にセットされています。25fps素材では、これで10秒以下の精度でシークできるようになります。5秒精度のシークが重要と考えるなら、keyint=125。ビットレートあたりの品質は僅かに落ちます。重要なのは画質だけで、シークなど気にしないなら、もっと大きな値にできます(値を大きくすればするほど、効果は漸減します。無視できるほど小さく、あるいは0にもなり得ます。)それでも、ビデオストリームにシーンチェンジがある限り、そこがシークポイントになります。
最大GOP(Group Of Pictures)サイズ。新しいIDRが強制挿入され、次のGOPが始まる前に連続するフレーム数の上限を指定する。XviDの "Maximum I-frame Interval" に相当するだろう。経験的に10秒分のフレーム数を指定してシーク単位にする人が多い。PAL @ 25 fps なら --keyint 250、NTSC @ 23.976 fps ならちょっと丸めて --keyint 240だ。一般的にGOPは--keyintの指定値を超えない限りは場面転換で始まる。だからこのスイッチを弄る価値があるのは、映像に場面転換や大きな変化が無いなが~い素材だけだ(AMVではそういうのはまず無い)。
*AMV:アニメ・ミュージック・ビデオ。全体的にこのガイドアニメ寄り。
IDRフレームの最大間隔。
大きい値の方がbitが節約できるので品質が向上するが、シークの精密さと引き換えになる。
MPEG-1/2/4とは違って、H.264はkeyintを大きくしてもDCT driftで苦しむ事が無い。