ビデオフィルタで、ビデオストリームとそのプロパティを調整する事ができます。
書式は以下の通り:
パラメータは未指定でも動くものが多く、その場合はデフォルト値が適用されます。明示的にデフォルト値を使うには、パラメータ指定を '-1' にします。w:h はピクセルで測った width x height、x:y はフレームの左上を起点とするxy座標です。
NOTE: 使用できるビデオフィルタのリストを見るには -vf help を見て下さい。
ビデオフィルタはリストで管理します。フィルタリストの管理コマンドが若干あります。
-vf-add <filter1[,filter2,...]>フィルタの中にはパラメータに名前でアクセスできるものがあります。
-vf <filter>=help映像の指定範囲をクロップして残りを破棄する。ワイドスクリーン映画の黒帯を取り除くのに便利。
<w>,<h>
クロップ後の幅と高さ。デフォルト(未指定)だと素材の幅と高さそのまま。
<x>,<y>
切り抜き枠の位置。デフォルトだとセンター。
cropに使うパラメータを算出し、推奨値を stdout※1 に出力。
※1:標準出力。一般的にターミナルの画面の事。
このプラグインは input.conf の 'change_rectangle' 命令に応答する。パラメータは二つ。
*補足
-vf rectangle=704:352:8:64
などと書くと、再生画面に白線の四角を表示する。crop範囲を目で見て確認するのに使う。
$ mplayer -vo quartz -aspect 4:3 -vf rectangle=704:352:8:64 もやしもん_071012.mpg
結果:黒帯を付加してしてスケーリングされていないオリジナル映像をx,yの位置 に配置する。w,h,で黒帯付加後のサイズを指定する。
<w>,<h>全体の widthと height (default: original width,height)。
マイナスの値はオリジナルサイズに対するオフセットとなる。
EXAMPLE:
expand=0:-50:0:0
ピクチャ下部に50ピクセルの黒帯を付加。
黒帯付加後のフレームにおける、オリジナルイメージの位置(default: center)
解像度ではなく、指定アスペクトに収まるように黒帯を付加 (default: 0)。
EXAMPLE:
expand=800:::::4/3
800x600になるよう黒帯付加。素材解像度がそれ以上で無い限り、これで4/3を埋めることができる。wとhの両方を<r>で割り切れる値に丸める (default: 1).
このフィルタは映像のノイズを減らしてスムーズにし、静止部分の細かいノイズのざわつきを減らす(これでエンコードでの圧縮効率があがる)。
*補足
-vf denoise3d=4:3:6 というカンジで使う。実際にはdenoise3d=4:3:6:4.5だが時間彩度は自動計算なので特に指定する意味もないだろう。デフォルト値および動作原理はhqdn3dも同じ。