売:利 | 0 | 社名 | 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 前期比 | 営業利益率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~:↓ | 1 | バンダイナムコホールディングス | 08年3月期 | 4604億73百万 | 0% | 334億11百万 | -21% | 7.26% |
↑:↑ | 2 | 東北新社 | 08年3月期 | 757億80百万 | 9% | 59億60百万 | 27% | 7.86% |
↑:↓ | 3 | 東映アニメーション | 08年3月期 | 211億49百万 | 5% | 27億26百万 | -18% | 12.89% |
↑:↓ | 4 | 創通 | 08年3月期 | 129億22百万 | 1% | 15億31百万 | -6% | 11.85% |
↓:↓ | 5 | トムスエンタテインメント | 08年3月期 | 149億70百万 | -4% | 8億80百万 | -45% | 5.88% |
↓:- | 6 | マーベラスエンターテイメント | 08年3月期 | 123億88百万 | -1% | 3億53百万 | - | 2.85% |
↑:↓ | 7 | IGポート | 07年5月期 | 55億47百万 | 2% | 2億08百万 | -49% | 3.75% |
↓:赤 | 8 | ウィーヴ | 07年12月期 | 48億89百万 | -40% | -35億7百万 | - | - |
↓:赤 | 9 | GDH | 08年3月期 | 68億54百万 | -21% | -33億37百万 | - | - |
調子が良いのは東北新社一社で、あとはなかなか厳しい。
それ以外はおおむね、売上横ばい利益は下落。これは単純に見れば「ムダな経費かけ過ぎ」という事だが、それでやっとこ前年並みの売上を維持できた可能性もある。このへんはヒットの有無でブレブレにブレまくるので、初歩的な(あるいは20世紀的な)経済学の常識では容易に捉える事が難しい。または、すくなくとも用語に誤解の余地が大きい。「モノ」の寄与度合いがほとんどゼロだからだ。情報化社会にはそれなりの経済学が必要なはずだ(だもんで「経済学者」って聞くとちょっと警戒しちゃうのです)。
しかしそれでも、上位4者の営業利益率は、5%行けば優秀とされる国内の製造業を大きく上回る。自分の理解では、営業利益率というのは「はたらきぶり」の事だ(参考:サムスン・アズ・ナンバーワンの項参照)。
で、ありながら、これらの会社に務める人のお給金はさほどよろしくない。その向こう側に居る個々のクリエータ(価値の創造者)に至っては、悲惨と言って良い。
正直、ニコ動/YouTubeの類いに喰われている、という主張には一定の説得力があるように思う。
この調査はケータイの動画共有に限った話だが、継続利用意向者と利用停止意向者は、ほぼ拮抗している。もしも「利用回数は減ると思う」を「やめます」にカウントして良いなら、利用停止意向者は74.9%に達する。
動画共有サイトは、ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツの媒体を標榜してはいるが、それと同時に、あるいはそれ以上に、ソーシャル・タイムシフトや、ソーシャル・プレイスシフト的な側面が強くあるように思う。
YouTubeは「番組」をシフトした。(旧)ニコ動は「テレビの前」をシフトした。タイムとプレイスの両面で。これはテレビ放送を、多いに補間するだろう。問題は、これらから「製作資金を回収出来ない事」だ。それどころか著作権者は、著作権侵害動画を削除する為に、コストをかけねばならない。当然このコストは、光学ディスクなど、他の部分で回収する必要がある。
『Xを売るなら、まず客をX漬けにしなければならない』。この点で、動画共有サービスは極めて強力な手段だ。しかしその一方で、『価値の創造者に、成果に見合った報酬が渡るシカケ』にはなってない。いやそもそも『価値の創造者』には、いかなる報酬も渡らない。ワールドワイドでそうなっている、というのは、なかなかモッタイナイように思う。
著作権などなくて良い、とは思わない。原著作者への敬意を欠いたふるまいを、自分は好まない。
両氏によると、マガジンがマンガ単行本にDVDを付けていると言う。各25分でテレビアニメ1話ぶんだが新作のようだ。DVD付き初回限定版『スクールランブル 21巻』 に記載のカスタマーレビューによると;
もう一つの本巻の注目点、DVDの話。
DVD スクールランブル 3学期 #25が収録されています。
いきなり第25話。
びっくりです。
しかも冒頭で3学期の始まりから歩行祭(3/28)のラストシーン天満と烏丸の競争前までを一気にまとめちゃいます。(24話までは放送済み、という「設定」で作られているため)
ほぼ21巻中盤~後半をトレースして播磨が天満を拉致ったところで次回へつづく、でした。
アニメのスクランも久々でしたが相変わらずのテイストで、シリアスとギャグのハイブリッドっぷりがよいです。
つまり単行本の内容と連動しているとゆうちょいと小面憎い芸コマぶりぢゃあ~りませんか♪てゆうかちょっとマテ。25分アニメって1000万は掛かるんちゃうんか?単純に五個あるから125分で五千万?その値で元はとれるのかい?
各巻のお値段は上記の通り。なぜか左端だけ妙に高いが、これは高野様プレミア として除外。ざっと一巻3300円、素の単行本価格420円を抜いて、DVDは正味で2880円。こいつで一千万を割る。
10000000(円) ÷ 2880(円) = 3472.22222222222(部)
3500部でペイ。製作に1300張り込んでも4514部でペイ。そしてFANTA-Gさんの記事によると、「ネギま」の方は予約で8万超えだとか・・・どぅぇえ~いネギまはいい!高野様はどうなんだ!!
、、、失礼。取り乱しました。
実際にはプロモ費とか配送コストとかいろいろ載ってくるので損益分岐点はもうちょい高くなるハズだが、この場合は単行本のコストに混ぜ込んでしまえる。「初回特典DVD付き」は人気作に限られるだろうが、テレビアニメだってそれなりの人気作でなきゃなれない。そして単行本連動なら制作スケジュールに余裕がある。実際にアニメータが手を動かす前に、企画や脚本や絵コンテを練り込める。それがどれほどサクヒンの質的向上に資するものか見てぇ。主に高野様を(もういいって。
なんなら、テレビよりコストかけるような真似もできるかも知れない。単行本特典で回収できなくても、タイムラグつけて、まずセル、次にレンタル、コピワンを維持するペイTVに放映権を売りつけ、PS3のレンタル配信で稼ぎ、iTunesでファイルを売り、最後に地上波の皆さんが「放送させて下さい」とおっしゃるなら一話1000万円で許してさしあげても良くってよ?てな真似もできそうだ。当然でしょう?ビジネスなのですから。10回もコピーされるようなルートにホイホイ流す人がどこにありますか。ビンボー人は最後です。とことん儲け倒した後です!悔しかったら泥のやうにはたらきなさ~い?ほ~っほっほっほ。
、、、って誰なんだよコレは。ツインテール執事?いや失礼。「あちらさんの事情」に脳を振ると、そんなとこぢゃまいか。もちろん消費者としては安い方が良いし、無料で録画し放題の地上波放送でバンバン流してくれよってとこだけども、そのシカケが持つ見込みは薄い。もはや地上波無料放送は莫大なオカネをアニメ製作に出してくれる旦那ではないし、DVDの宣伝目的でカネ払って放送しても翌日には中国語字幕付きで全世界同時公開される。人気があるのは結構だが、価値の創造者に成果に見合った報酬がわたらないのは頂けない。アニメ屋さんだって霞を喰うイキモノではないのだ。だから、この場では「無料視聴の時代はもうすぐ終わる」と考える。そしてできるだけ安く楽しむ方法を考える。てゆうか自分なりの答えは既に書いた。いやツインテール執事が書いた。
たぶん「望みうる最善」は回収ルートの重層化だ。それが確立し、洗練されゆく過程で、売値の下落が見込める。それが確立し、洗練されてゆけば、「シチョーリツが全てです!」から「繰り返し、何度も見てもらえるのが良いサクヒン」へ、アニメのみならず日本の映像産業全体が舵を切る。
テレビ局にオカネを払って『DVDの宣伝』を放送するビジネスモデルは持たない。テレビのスケジュールに押され、放送コストの高さで大都市圏でしか放送できず、製作費の回収もままならぬまま、期待していたサクヒンが使い捨てにされてゆく様をオレは何度も見た。デジタルであれアナログであれ、地上波無料放送が圧倒的な地位に留まる限り、これが変わる事は期待し難い。
ひとつ難点を挙げるとすれば、この「マガジン謹製・単行本が封切り館方式」は「マンガ資本セントリック」な「ハリウッド型大作主義」に似たものになりそうと言う事だ。自分はここ数年のアニメの中では『無敵看板娘』と『二十面相の娘』が結構気に入っているのだけど、どちらも原作は、自分にはアニメほどではなかった。絵柄が違いすぎるなど、原作の雰囲気を大きく変えるような作品は、マガジン・モデルからは出てきにくいように思う。あと『大江戸ロケット』と『天元突破グレンラガン』も忘れちゃイケナイ。これら「アニメ資本セントリック」なサクヒンも「単行本が封切り館方式」からは出てきにくいように思う。
08Q1 | 08Q2 | 08Q3 | 08Q4 | 08 累計 | |
---|---|---|---|---|---|
液晶カラーテレビ合計 | 188万8千台 | 188万5千台 | 377万3千台 | ||
37型以上 | 48万5千台 | 56万9千台 | 105万4千台 | ||
30~36型 | 55万6千台 | 64万0千台 | 119万6千台 | ||
10型以上30未満 | 84万7千台 | 67万6千台 | 152万3千台 |
08Q1 | 08Q2 | 08Q3 | 08Q4 | 08累計 | |
---|---|---|---|---|---|
液晶カラーテレビ合計 | 100.00% | 100.00% | 100.00% | ||
37型以上 | 25.69% | 30.19% | 27.94% | ||
30~36型 | 29.45% | 33.95% | 31.70% | ||
10型以上30未満 | 44.86% | 35.86% | 40.37% |
簡単に言っちゃうと、「Friioの1/3の値段でFriioと同等のものが入手可能」ってこと。その後、27日には電子工作抜き、ソフトのみの手法が開発されたとの事で、フリーオ唯一の(そしてほぼ取るに足りない)法的懸念材料だったB-CASカード規約の問題が突破された事になる。
おまけにB-CASカードは本体に添付されているものなので規約上も問題なし、ってこと。
ここまでが26日までの情報。
【元ネタ】:ULTIMO SPALPEEN: イタリアで放送された日本アニメの視聴者数・占拠率(2007年5月~2008年7月期)より作成
Title | 平均占拠率↓ | 放送回数 |
---|---|---|
「ケロロ軍曹」 | 22.46% | 1 |
「アルプスの少女ハイジ」 | 18.07% | 5 |
「ドラゴンボールZ」 | 15.58% | 10 |
「WINX CLUB」(Rai 2、イタリア製) | 15.45% | 1 |
「聖闘士星矢」 | 15.08% | 2 |
「ハンター×ハンター」 | 14.70% | 4 |
「ザ・シンプソンズ」 | 14.65% | 3 |
「ふたりはプリキュア Splash☆Star」(Rai Due) | 14.21% | 1 |
NARUTO | 13.36% | 9 |
「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」 | 12.83% | 1 |
「ルパン3世」(Italia 1) | 11.86% | 1 |
「ドラゴンボールGT」 | 10.92% | 4 |
「名探偵コナン」 | 10.78% | 6 |
「シュガシュガ ルーン」(Italia 1) | 10.39% | 1 |
「ベルサイユのばら」 (Italia 1) | 9.98% | 1 |
※『放送回数』は元ネタにあるデータ件数。それぞれ話数の異なる占拠率を単純に平均したので、ちゃんとした意味のある表ではない。
ちょっとスゲェ旧作がなかなかの占拠率を出している理由は、イタリアの放送事情(Ch数や、有料放送の普及度など)を知らないのでなんとも言いようがない。
しかし、元ネタに記載されている放送日別視聴人数によると、例えば2008年4月10日に放送された「ベルサイユのばら」の9.98%で101万1000人が視聴している。あまり莫迦にできる数字ではない。
また、並みいる後輩を押しのけ「ケロロ軍曹」に迫る「アルプスの怪物」は、何度目かの再放送だそうだが、こうして繰り返し放送されるのなら、世代を超えて光学ディスクなりオンラインファイル販売なりで稼ぐ事ができるだろう。おそらくは違法ダウソよりも動画共有よりも『ちゃんとしたもの』を手許におきたい、と考えるのではないだろうか。
日本の『シチョーリツが全てです!』は数多くのサクヒンを「作り捨て」にしてしまう印象があり、ちょっとなんとかならんのかと思っているのだけど、実はそれこそが『蟲毒壷』となり、その中で生き残ったものが『繰り返し、何度も見られるよいサクヒン』として海外に売れる、とも考えられる。