マクロブロックが4x4変換モードを使ってフレーム・モードで圧縮されている場合、変換の量子化係数はFig. 4aにあるzig-zag形式でスキャンされる。このスキャン順番は最も大きな変換係数を最初にスキャンする事で、スキャンされた係数の中に0の連続がた くさん出るように考案されたものだ。
マクロブロックが4x4変換モードを使ってフィールド・モードで圧縮されている場合、係数のスキャン順番はFig. 4bのようにフィールドスキャンに適したものに変更される。これは、フィールド素材ではデータ中の相関性は縦方向のほうが高いためだ。
その他のブロックサイズでも(輝度8x8、4:2:0 彩度 DCの2x2、 4:2:2彩度DCの2x4)、基本的に同じコンセプトを用いる。スキャン順番は各ブロックサイズ単位で変更。
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メモ
・画面内のスキャンは左上隅が起点。
・『スキャンされた係数の中に0の連続がた
くさん出るように』
例えば各ピクセルの輝度値を「255, 254, 243,,,,
」と真面目に書き込む代わりに、隣接ピクセルとの差分を符号化するだけでそれなりの圧縮になる。隣のピクセルは
ほとんど同じ値の事が多いので、実際の信号は「0(起点), 0, +1(地味に明るい), -1(起点と同じ)、、、といった感じになる。