Peak Signal to Noise Ratio。単位デシベル(db)。高いほど画質が良いとされるが、実際の体感画質とは異なる事も多い(人間の視覚認識のしくみと矛盾している)。特にブ ロックノイズにはほとんど応答しない。
PSNRの高いほうが画質が良いというのは「場面転換の無いシーンを」様々に設定を変えてエンコードして比較する場合の話だ。したがってPSNR は、エンコードの過程で変化するパラメータ(RDOやレートコントロール)のチューニングに役立つ。グローバルPSNRで0.2dB違えば通常は充分に目 で見て解る違いがあるとされる。
PSNRの値そのものは相対的なもので、絶対値の比較は意味が無い。PSNRが同じでも素材同等に奇麗なケースもあれば汚いアーティファクトが出 る事もある。これは素材の長さと設定の内容(アル ゴリズムのタイプ)に依存する。従って違いの大きなアルゴリズムの性能差をPSNRで測ることはできない。またコデックの実装上、シーンカットをまたがる bit配分をPSNRを元に行う手法は意味が無い。
あまり目に留まらないアーティファクトの中にPSNRに大きく影響するものがある(例えば、Y軸の均等スケーリングや、各ピクセルに少量のガウ シアンノイズを加えた場合など)。
一方、非常に目に留まり易いにも関わらず、PSNRにほとんど影響しないアーティファクトもある(例えばブロックノイズ)。
平均二乗誤差 = ((原画の輝度 - デコード後の輝度) ^ 2) の総和 / 画素数
PSNR = 10 * log(255*255 / 平均二乗誤差)
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