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とりあえず、とても高い。TVキャプチャをエンコードしたいだけの身に実用性はほとんど無い。基礎理論の話だけなので、どうも実際にコデックの開発に当たっている人たちにとっても実用性が薄いらしい。正直歯が立ちません(泣)。んが、頑張って読む価値はあると思う。基礎的な理屈を把握すれば、どのオプションがどんな効果がありそうか、鼻が効くようになる。と思う。執筆陣は実際にH.264/AVC規格策定に関わった人々であるらしく、また内容は基礎理論の説明に徹している。設定などで煮詰まった時に辞書として使う。
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上記の副読本として買った。眼球の構造から入るところが面白かった。
概ねJPEG, MPEG-1からMPEG-4までの解説で、H.264/AVCまでは行かないが、「画像とはなにか」のような基礎概念からMPEG-4規格(てゆうかQuick*Time*)のキチガイじみたブッ飛びぶりまでをざっと網羅。
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上記の副読本として買った。途中に入る哲学コラムがアクセントになり、すいすい読める。
概ねJPEG, MPEG-1から、H.264/AVCまでを含むので上記よりさらに駆け足になるが、PSP/iPod/W-Zero3/ワンセグ/地デジなどの実用例、それらの文化的意味まで一通り入っている。いきなり「教科書」読んで五里霧中になったど文系としては有り難かった。
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理工系とひとくくりにされがちだが、理と工の差は、通常想像されるよりもはるかに大きい。理学は自然を理解する事を目的とする学問で、その基本には「妥協なき真理の追究」という態度がある。それに対して工学は、理解した自然の力を応用する学問であり、基本にあるのは「いかに高いレベルで妥協するか」という精神だ。
動画エンコは妥協の連続とは言うものの、理想が無ければ迷走しかできないわけで。迷走しない為には理想を要素分解して切り分けないと行けないわけで。疲れるけどそれやらずに曖昧な理想に浸ってばかりだと、やっぱり迷走しかできないわけで。最終的には「自分は満足」でしかないのだけど。どうせやるなら少しでも、などと思ってみたりみなかったり。
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