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チベット暴動と日本の新聞社サイト

最終更新:2008/03/18

 「チベット暴動のニュースを集めよう」という場合、どこのサイトが一番楽か比べてみた。とはいえ個人的な印象に過ぎず、また個々の記事内容にも踏み込んでいません。

 記者ブログなどで、「事実上のWebファースト」を鮮明にしている産経と、トップはアレでもWebチームが頑張る朝日が双璧だと思っていたのですが、最終的には朝日が抜群、以下毎日、読売、大きく引き離されてMSN産経という印象を持ちました。

****

  1. 朝日:特集ページ「チベット問題」を用意
    1. asahi.com:朝日新聞チベット問題 - ニュース特集
    2. 個別記事下の「関連記事リスト」は最大10件の模様。範囲は03/15〜03/18。
  2. 毎日:記事タイトル冒頭を「チベット暴動:」で統一(03/15のみ「チベット:ラサ暴動」)
    1. 個別記事下の「関連記事リスト」は最大5件の模様。範囲は03/17〜03/18。
    2. 各記事下部の検索フィールドに「チベット暴動」をデフォルト入力済。最も古い記事は03/15。
      1. 記事検索結果 - 毎日jp(毎日新聞)
    3. 「トップ > ニュースセレクト > 海外 > アーカイブ」で、当月および前月分記事のリストを用意(一日一頁)。
      1. 海外 - 毎日jp(毎日新聞)
      2. 専用カレンダーで移動できるので、時系列を追いやすい。例えば、記事タイトル冒頭が不統一でも、在印亡命チベット人が集団でチベット自治区入りを試みたニュースが拾える。
  3. 読売:特段の工夫なし
    1. 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
    2. 個別記事下の「関連記事リスト」は最大30件の模様。範囲は03/15〜03/18。
      1. 5件単位で行間が開いており、読み易い。
    3. サイドバーの「キーワードランキング」に「チベット騒乱」が出て来るが、被リンク上位3件が出て来るだけで意味が無い。「特集」のリストもあるがチベット暴動は無い。
  4. MSN産経:特段の工夫なし
    1. 個別記事下の「関連記事リスト」は雑然。キーワード「中国」でひとくくりの模様。ガス田、五輪など。
    2. 特集ページは無く「トピックス > 国際 > 中国」でひとくくりの模様。雑然。「トピックス > 注目 > チベット騒乱」で辿っても同じページにたどり着く。
      1. 中国 - トピックス - MSN産経ニュース
    3. 時系列アーカイブはプルダウンで日付を選べるが、月次表示はできず、日付を選ぶしかない。プルダウンなのにリストの下部に置いてある。しかも当日分の記事は出せない。
      1. アジア - 国際 - MSN産経ニュース
    4. ブログパーツ、メッセなどニュースを「楽しむ」シカケはある。

 ラサ暴動の第一報から数日で特集ページ立てるシカケは、この4紙の中ではasahi.comにしかないようだ。毎日・読売は、紙の編集部の整理方法を持って来たような印象がある。MSN産経は、はっきり言って「雑」だ。記事の中身とは関係ないが、見出しに「!」や「!?」が入ると冷静さに欠ける印象があり、別に産経嫌いぢゃないけどなんかムカついたw。見出しのびっくりマークは記者ブログのようだ。あれ自体は面白いが、報道記事と同列リストに並べると全体がワイドショーじみる。それともそうしたいのか。

 新聞社がwebに乗り出す際の強みは、速報性より取材力よりワンストップ・サービスより、オリジナル・データベースを持ってる事だと思う。 User-Generated Contentの中から玄人はだしの存在が出て来たところで、ニュースに関してはPro-Generated Contentには敵わない。「よりマシな見解」は蓄積情報の再構築から生まれるものだ。朝日新聞社全体のバイアスにはゲンナリするものの、少なくとも asahi.comの人たちは良く解ってらっしゃると思った。

 新聞記事をwebで提供する最大の強みは、速報性の他に、関連記事集約の容易性があると思う。ひらたく言えばスクラップせんで済む事。「スクープ」が一日二日を争う競争だとすると、「特集ページ」で三日四日を争う競争とか起きないかな。PV的には、特ダネ/はてぶホッテントリの瞬発力と、 Wikipediaの一人アタマPV数を併せ持つコンテンツを目指せる筈だ。

 いまや天声人語みたいのは誰でも書いて世に問える訳で、となりゃ「よりマシな天声人語」を書くための素材屋さんを目指すというのは、アリだと思う。…ここでふと「支那爺にシナジーを説く」というフレーズが浮かびましたが意味わ知りません。…主筆復活とかノスタル爺にしか見えねぇよな!

 2008初春現在、各社とも一定期間でWeb上から記事を取り下げてしまうが、もしも、各社がこの方針を転換するような日が来れば、アーカイブの整理方法、切り口が、自社の主張を広める上で重要な武器になるだろう。洗脳戦の要諦は脳内文脈の支配。自分の考えでそこに至ったと思わせる事だ。

 フジ産経の種々のシカケは、情報消費材の提供に特化したものに見える。個々の記事には得心する事が多いものの、溜め込んだ情報のリユースが弱いのはちと面白みに欠ける。

 と思った。

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