広告を入れる楽しみの一つに自分が書いたもんの関連情報が降ってくるというのがあり以下略。
概要
DTR3500 は地上デジタル放送の任意のチャンネルの全TSをリアルタイムで受信・記録し、最大7日間のトランスポート・ストリームを内蔵のHDDに記録できます。 フルセグ、ワンセグ両方に対応しています。
記録したデータの中からEPG(電子番組案内)を呼び出し、EPGを使って、任意の番組単位でTSを抜出してファイル化できます。
ファイル化したTSは、本器以外の PCへ転送する事で、本器付属のビューアを使って番組を再生できます。
番組編成や営業に従事する方々の放送済み番組のリビューに最適の装置です。
B-CASカードをホルダーに挿入すればCASデコードにも対応し映像・音声再生ができます(B-CASカードはご用意ください)。
また、BMLブラウザ(別売オプション) によって、記録TSおよび受信中のTSから文字放送を表示できます。
機能と特長
- 地上デジタルチューナを内蔵したPCベースシステム
- 7 日間分の地上デジタル放送を継続して記録
- EPG 画面から抽出したい番組を指定して、MPEG2-TS ファイル出力
- MPEG2-TS ファイルは同録ビューワを使って別PC で再生表示
- HD MPEG2-TS+H.264AVCソフトウエアデコードにも対応(1+12セグの両方に対応)
- B-CASカードによるMULTI2デコード対応
- 1+12 セグ両対応のBML ブラウザも搭載可能(オプション)
機器構成
PC CORE2 DUO 2.13GHZ/2TB HDD/1GB DDR-SDRAM*1)
HDD 750GByte×4台でホットスワップに対応したRaid5構成(内1台はパリティ用)
DVDドライブ DL対応DVD±RW DVD(再生ファイルの書き込み可能)チューナ 地上デジタルチューナ
RF入力 x1
ASI入力 x1
ASI出力 x2B-CASフォルダ 3.5 インチベイに実装
(B-CASカードは付属していません)OS Windows XP アプリケーション ARIB 対応 同録ソフトウエア
同録ビューワ*1) PC構成は出荷時期により変動します。
なお、原文サイトにはこれに続いて制御ソフトのスクショがあり、ボタンにマウスを重ねると説明が出るようになっている。主な説明文は以下の通り。
- 再生ファイルリスト・ウインドウ
- 作成された再生ファイルの一覧です。 これらの中からファイルを選択し、ファイル書出しボタンで内蔵HDDまたは外部HDDへダンプできます。
- 再生ファイル読み出し
- 再生時間設定で指定した日時に対応した番組ファイルが呼び出され、再生可能なフォーマットに変換されます。 進捗状況がバーグラフで表示されます。
- ファイル書出しボタン
- 再生ファイルを内蔵または外部のHDDへ保存します。
上記では引用しなかったが、この機械はタイムスタンプで小刻みな分割録画を行う。視聴前にEPG、またはタイムスタンプで見たい番組、または範囲を指定して、その都度一個のMPEG2-TS ファイルを書き出すもののようだ。これはつまり、編集ができると言う事だ。
「番組編成や営業に従事する方々の放送済み番組のリビューに最適」であれば、その方が使い勝手が良いだろうし、商品の性質上、コピーワンスやムーブがあっては売り物にならないと思われる。
「番組編成や営業に従事する方々」のみならず、録画マニアにも最適であろう。特に「DTR3500型」の購入に当たってなんらかの免許や資格が必要との記載は見当たらなかった。
技術的には不分明な部分が多く、フリーオ同等の「TS抜き」とは言い切れないが、社会的影響という点では、事実上、フリーオと等価効果を持つように思う。自分はこの機械を「非合法」とか「不正」とか「違法行為」と呼ぶ記事を見た覚えが無い。たぶん「非合法」でも「不正」でもないのだろう。
- 録画された最高画質のハイビジョン映像は、現在のところ録画を行ったPCでしか閲覧できない。
- また、現在はCMカットなどの基本的な編集機能も持たない。
- ただし、これは規制によるものではなく、両社とも今後編集用ソフトウェアをユーザーに対して無償で提供する予定だとコメントしている。
- Dpa のガイドラインにより、もともとの地デジ放送波に施されたMULTI2暗号を解読した後、ローカル暗号をかけることを義務づけられているため、ローカル暗号がかかった状態での編集ソフトウェアの開発に時間がかかっているのだろう。
- 編集機能の詳細についてはまだ不明だが、おそらく閲覧可能な機器と同じ環境、すなわち同一PCに同一チューナーカードが搭載されていることが条件になると思われる。
- 耐タンパ性(改ざんやデータの抜き取り防止)や、少なくとも1分に1回以上の機器の認証が求められるなどのコストを考慮すると、規制に準拠した編集ソフトウェアは簡易的な編集にとどまる可能性が高そうだ。
- 自作PCの場合はメーカー製PCよりもパーツの交換を行う可能性が高いため、どこまでを「同一のPC」と見なすかは重要なポイントだが、両社ともその判定方法については公表できないとしている。
- 同様の問題はWindows XP以降のアクティベーションでもあったが、こちらは大きな変化があった場合にも電話窓口などでの救済措置が用意されていた。
- 今回の地デジ録画ファイルでは現在のところ、そういった救済措置は用意されていない。
- 「同一のPC」が指す範囲について、両社とも「マザーボードが故障した場合、例えばコンデンサの交換で済めば閲覧可能だが、マザーボードをまるごと交換した場合は閲覧不可になる」という回答だった。
- 録画した映像をDVDメディアへ書き出す場合は、CPRM対応のDVD-RW/DVD-RAM、フォーマットはDVD-VRとなる。そのため、PCで再生する場合には;
- CPRMに対応した光学ドライブと、
- WinDVDやPowerDVD、CinePlayer(Easy Media Creator同梱)などのCPRM/DVD-VRに対応した再生ソフトウェア
- を用意しなくてはならない。Windows Media Playerでは再生できないので注意が必要だ。
- コンテンツ保護機能の対応については、
- バッファローのDT-H50/PCIが
- 2008年6月にダビング10、
- 2008年内にDTCP-IPに対応する予定。
- さらにバッファローはDTCP-IPに対応したNASの製品化も予定しており、DT-H50/PCIと組み合わせることによってNASへムーブしてほかのDTCP-IP対応機器から再生することができるようになるという。
- アイ・オー・データ機器のGV-MVP/HSは、
- ダビング10の対応を「積極的に対応すべく検討中」、
- DTCP-IPに関しては「今後の技術課題」
- ちなみに、両製品ともに
- COPP対応のグラフィックスカードが必須
- ディスプレイとの接続にはHDCPに対応したHDMI/DVIが求められる
- 画質モードが変更できるDT-H50/PCIの場合は、SPモード/LPモードに限ってアナログRGBでも出力ができる。
フリーオに引導を渡せるか:“自作で地デジ”に一筋の光?――アイ・オー vs バッファロー徹底比較 - ITmedia +D PC USERより抜粋。
「DTR3500型」のサイトには無い各種制限事項がずらずらと並ぶ。
ちなみにMac OSXには外付けチューナーどころか、「CPRM/DVD-VRに対応した再生ソフトウェア」なるものが無く、「CPRMに対応した光学ドライブ」が動くという事例も見かけない。
そりゃ通常の市販ルートで売るものじゃないからね。
会社案内の主要顧客リスト見ればわかると思うけど、一般客相手に商売してるわけじゃないし。
営業さんに来てもらったときに雑談したこともありますが、「単品だけ売れてもその後がないからほとんど儲けにならないし、サポートのこと考えると技術屋さんいるところにしか売れないね。それに、一般市場に流れて問題になったりしたら、メインのお客さんに逃げられちまうし。」ってことみたいよ。
なお、B-CASカードがついていないのは、正規のルートで黄色のカードを手配できるような客にしか売る気がない、ってことなわけだしね。
この手の業者さんとあんまり付き合ったことないのかな?
接点がないのであれば、展示会とかで名刺交換してみれば、彼らが「個人客」をどう見てるかよくわかると思います。
ともあれ、長文失礼。