■2007年、OECD諸国の一人当たり国内総生産(名目GDP)(米ドル表示:暦年)
1 | ルクセンブルグ | 103,442 |
2 | ノルウェー | 82,549 |
3 | アイスランド | 64,141 |
4 | アイルランド | 59,874 |
5 | スイス | 56,821 |
6 | デンマーク | 56,788 |
7 | スウェーデン | 49,515 |
8 | オランダ | 47,391 |
9 | フィンランド | 46,518 |
10 | イギリス | 46,121 |
11 | アメリカ | 45,489 |
12 | オーストラリア | 44,801 |
13 | オーストリア | 44,578 |
14 | カナダ | 43,356 |
15 | ベルギー | 43,155 |
16 | フランス | 40,738 |
17 | ドイツ | 40,311 |
18 | イタリア | 35,430 |
19 | 日本 | 34,326 |
20 | スペイン | 32,044 |
21 | ニュージーランド | 31,180 |
22 | ギリシャ | 27,902 |
23 | ポルトガル | 21,041 |
24 | 韓国 | 20,014 |
25 | チェコ | 16,852 |
26 | スロヴァキア | 13,903 |
27 | ハンガリー | 13,766 |
28 | ポーランド | 11,069 |
29 | メキシコ | 9,646 |
30 | トルコ | 8,891 |
つまりG7のドベ。ヘタリアとか言っててサーセンw。うお、下手すっとスペインの牛追いやニュージーランドの乳製品に抜かれかねん、、、元ネタには1980以降の数字があるので、ここからルクセンブルグなど、EUの司令塔みたいのを抜いてみた。
■1980以降の数字から、G7だけ抽出してみる。
超遠目で見ると、バブル崩壊以降、日本は一人あたりGDPの伸びが止まっている。イタリアに抜かれたと言う事は、主要先進国中もっともナマケモノの国という事だ。
これは2007までの数字なので、サブプライム破綻や円高の影響はこれから出る事になるのだけど、少なくとも95年から07年までの間、我々の働き方は間違っていたか、くふうの方角がナナメ上だった可能性がある。ランキングの変遷で見ると、1980以降、イタリアは一貫して14~20位を行ったり来たりしてる永遠のハイティーンさんなので、イタリアが伸びたというより、日本がソコまで落ちた。
もしも日本人の労働時間がまだG7中最長であるならば、我々はG7中もっとも「勤勉な無能」という事になる。う~ん勤勉な無能、勤勉な無能、、、あっ、しんぢゃうっ!!
■ここにG-20メンバーを加えてみる。
「G-20」 といっても、一人当たりGDPリストには韓国、メキシコ、トルコしか居ないのだけど、アジア通貨危機(1997)で国内の産業構造を組み替えた後の韓国の伸びが目につく。
韓国は、日本より格差社会の進行が激しく、大卒が数年間職に付けない状況が普通、さらに米韓FTAで工業製品の関税撤廃と引き換えに、米を除く農産物の自由化・関税撤廃を受け入れるなど、かなり思いきった事をやっている。
こうしてみると、日本以外は、EUやNAFTAなど多国間FTAで、域内リソース(資源、人材、技術、資本、市場)を融通し合って、シナジー効果を出しているのかもしれない。
■折角なので30カ国ぜんぶ。
この中にはほとんど資源の無い国もあれば、日本並みに食料自給率の低い国もある。東欧には教育程度が高い割りに人件費が安い国が多いし、北欧には、女性の労働参加率が76%だの、法律家・医師の半数が女性だのといった国が目立つ。日本では女性の労働参加率は50%を切る。さらにその半分近くがパートだ。このへん、個々の人材の才覚を活かすという点では、かなりムダの多い、、、あ~いえいえ、発展余地のこりまくりの社会と言えるだろう。