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HYUNDAI 24インチワイド液晶モニター W240D(AA) 対角24inの1920x1200。 価格:¥30,000プラマイ千円くらい。 |
20in級のフルスペック・ハイビジョンパネル(1920x1080)なら、最安で2万切る勢いの昨今だが、あたしゃとにかく縦が長い方が嬉しい。そろそろ眼球の耐用年数が気になるお年頃でもあり、物理的な文字サイズがでかい方がよかろうと、ご予算に諭吉1枚追加。1920x1200,対角24in以上でも最安で3万切る。
、、、もうちょっと待てばまだ下がるよね!と思っていたところ、金子 寛人さん@日経WinPCが気になる記事を書かはった。
「パネルメーカーは16:10から生産効率の高い16:9への移行を図るため、戦略的な価格設定をしている。16:10は比較的高値の水準で据え置く一方、16:9のパネルを積極的に値下げし、機器メーカーへ採用を働きかけている」(ディスプレイサーチの氷室英利ディレクター・IT市場担当アナリスト)ためだ。縦の画素数が120ドット多い24型16:10を好むユーザーも少なくないが、相対的に高値となる24型16:10の機種数が減り、24型フルHDへ世代交代する流れは着実に進みそうだ。
フルHD液晶が2万円台!今が底値で買い時か:春の激安液晶 買いの1台はこれだ!(金子 寛人さん=日経WinPC 出典:日経WinPC 2009年3月号)
つまり、1920x1080の方が落速が早く、実売価格の差が開いてゆくでしょうと。1920x1200も下がる事は下がるけど、オトク感は薄れてゆくでしょうと。ゆうふうに理解した。
という事でしばし悩んだが、『縦の画素数が120ドット多い24型16:10を好む』ワタクシとしては、行っちゃえと。結論としては、なかなかのコストパフォーマンスでありいい仕事してますねとゆう感じ。
端子類はすべて背面にあるので頻繁な抜き差しには向かない。デカイし。特にヘッドホン端子は、この位置だとハメ殺しにしろと言うのかという感じだ。背面塗装がライトグレイなので、接続作業で裏側を覗き込むときはちょっとダケ楽な気がする。ぶっちゃけHDMIは音声信号も一本でという規格の割りに音質への配慮が無く、ちょこちょこバージョンアップするおかげで互換性がグズグズだそうなので変換コネクタでDVIにして、ネトブでも挿すかねぇと言ったところだが、こんだけついてりゃ大概のもんは挿さるだろう。
しっかりしたスタンド。一言で言って充分。
「パネルメーカー各社は既に、原材料費を下回るほどの安値でパネルを販売している。パネルを購入しディスプレイを製造する機器メーカーも、高さ調整機構や台座の角度調整(スイーベル)機構、果てはねじの長さやさび止めのメッキまで切り詰めている状況」(氷室氏)
フルHD液晶が2万円台!今が底値で買い時か:春の激安液晶 買いの1台はこれだ!(金子 寛人さん=日経WinPC 出典:日経WinPC 2009年3月号)
という事なら充分以上かも知れない。ただしデカイし自重10kgと重いほうなので、慣れるまでは地味に怖い。この重さ、このデカさだと作業がちと厄介だが、気に入らなきゃVESA Arm 10 x 10 cm対応だったりもする(この価格帯では流石に少ない)。
「音の出る」スピーカー
異様にそっけないHYNDAIのスペックシートによると3W x 2ch。背面に後ろ向きにでも付いているのか、音は「出ます」としか言いようがないが、20inクラスのモニタについてる1wに比べれば、安物テレビくらいの音は出る。「ながら視聴」や作業用途には充分。鑑賞が主用途なら、もうちょい奢りたいところではある。
「映るんです」な画質
デジタルデバイスは「部品買って来て組み立てりゃ格好がつく」ので、複数の部品調達先を常時競合させておくと、原価を下げやすい。特に外国製品に顕著なのだけど、同じ型番の製品でも液晶パネルのメーカーが違うのが日常茶飯だ。HYUNDAIがどうかは不詳だが、多くのメーカーは設計段階からそれを前提にしており、特殊なコネクタを使う特殊な部品でも、ある程度は呑み込める「ゆとり設計」をするとゆう(逆に、自社商品だけでは回収しきれないほど部品開発にコストをかける企業群は、世界シェア・ホルダーの下請け化しているとゆう...そんな訳で、最初はサムスンかエイサーで探してた)。
従って、「W240Dの画質」と言っても、ロットにより結構差がある可能性が高いと思うのだけど、自分の買った固体は、Macのモニタとして机上に置き、正面から見る分には充分。
あたりまえだそんなの。と気づいて、しばしモニタの前で「あやしいおどり」をおどってみたところ、上下方向の視野角は結構狭いと思った。「テレビ」や「ゲーム機」を主目的にすると残念感が漂うかもしれない。
残念な調整UI
調整はモニタ右下に並ぶ(静電?)タッチスイッチで行う。懐かしのADCモニタなら左右に一個ずつなので、てきとーに指を当てればMacごと電源が入るなりOSの調整ウィンドウが開くなりするのだが、この製品はmenu,select,上,下,マイナス,プラス,電源,通電LED, あとなんかの物理スイッチ,と並んでいるので、てきとーに手探りで、というわけにはいかない。手許明かりとしかめっ面が必須だ(マニュアル読め<オレ)。
デフォルトの輝度は非常に高い。たぶんリビングや店頭設置を前提にしてると思うのだけど、机上では「うおっ!まぶしっ!」という感じ。
一回弄れば後はそうそう触るものでもないが、使い出しの印象はちと面倒なやっちゃなといったところ。
光沢のある枠
ホコリが付きやすく、目立つ。HYUNDAIでも気にしているのか、クリーニングクロスが付属していた....この値段でナニ考えてんだ!いや御気遣い痛み入ります。
枠と液晶表面の間に5ミリほどの段差がある。多くの製品ではこうした段差は、枠の方を階段状にしたり、アールをつけてなだらかにしてある事が多いが、この製品はケンチャナヨと男らしく切り立っている。状況に依っては、ここにモニタの内容が「映り込む」。
視距離がそうとう近くないと気にならないと思うのだけど、不幸にして見上げる形で設置せざるを得ず、かつマカーである場合は、メニューバーが二重になるであろ~。さながら湖水に落ちる陰のごとしぢゃ、風流ぢゃのう...などと言っておれるのは二秒くらい。イラチには向かない。バラしてヤスリ掛けしてくれるわっ。
その他
電源内蔵でACアダプタ無しというのがありがたいところ。詳細な仕様はこちら。
手許の環境。
手許環境はいまだにPowerMac G5(2Ghzx2ヶ)。モニタは2枚。
1920x1200=230万画素(HYUNDAI W240D)
1024x768=78.6万画素(Apple Studio Display)
都合308.6万画素
ビデオカードはAGPx8の NVIDIA GeForce FX 5200。したがってOSXの「モニタの回転」は設定項目に表れない。VRAMに至っては64 MBであり、FinderのCoverflow表示やExposeで数十個のウィンドウを一望すると流石に苦しい。これは QuartzGLをonにする事で目覚ましい事になったが、Capty TVの番組表を最大化するとやっぱ苦しい。他は特に問題ないようだが、このMacに合うビデオカードというのは「借金トッシュ時代」を彷彿とさせるので悩むところだ。
横に置いてるADCモニタは十年選手だが、流石に高かっただけはあり、電源投入時に蛍光管がチラついた記憶もなく、ぽんと指を当てればMacともども電源が入るし、[システム環境設定]→[ディスプレイ]も呼び出せるので便利千万。メインには狭いが、フォルダ置き場・兼・映像のながら視聴用になっている。
むすび
総合的には文句が無い。24インチの1920x1200が3万だってんだから、充分充分。と思っていたところ、スタンドの出来が予想外に良かったのでいい仕事してますねという感じ。これならたかた社長のお眼鏡にも適うであろ~。
さぁて。コレでナニをしようかしらね。WUXGAは広大だわ....